熱が高い 意識は遠い
同じ歌 頭の中で繰り返す
見えるものが現実なのか
夢なのか幻覚なのかわからない
身を起こして 目をこすって
それでもまだ淡い部屋の中
私は私の中にいる
膜の外にある世界は冷えて見えるけど
だからどうってことはなくて 今は
何も気にならない ただ眠いだけ
無を求めるだけ
熱が高い 意識が飛んで
知らぬ間に時空を越えてここにいる
見えるものが現実なのか
夢なのか幻覚なのかわからない
周りを見て 振り返って
覚えのない道のりを思う
私は私の中にある汚れを
とにかく清め
ほんわりと白くぼけた世界に
溶け込んで 今は
すべて光の中 ただ眩しくて
優しい白の中
苛立ちも哀しみもない
すべてを超えた膜の内側で
見下ろす世界は 小さい
私は私の中にいる
膜の外には無益な くだらない争い
すべてが無意味とわかる今は
何も気にならない ただ眠いだけ
無を求めるだけ